紅 葉 小黒ヶ崎他
小黒ヶ崎(オグロガサキ) 芭蕉像 山の紅葉 | 雑 木 林 の 紅 葉 |
岩出山から陸羽東線に平行して走る国道47号線を北西に進み、鳴子温泉地域との境目に差し掛かると、右手に、岩山が木々の衣を羽織ったように佇む小黒ヶ崎が目に止まる。これが、平安朝の昔から歌に詠まれた「小黒崎」である。 「古今和歌集」 東歌 をぐろ崎みつのこじまの人ならば都のつとにいざといはましを 「続古今和歌集」 順徳院 をぐろ崎みつのこじまにあさりする田鶴ぞなくなり波たつらしも 元禄2年(1689年)5月15日(新暦7月1日)、芭蕉一行は、出羽越えの道すがら当地で足を止め、満山緑に染む初夏の小黒ヶ崎を仰ぎ見た。この「おくのほそ道」の旅を顕彰し、「小黒崎観光センター」の一角に芭蕉像と本文の一節を掲げる説明板が建てられている。 小黒崎・みづの小嶋を過て、なるごの湯より尿前の関にかゝりて、出羽の国に越んとす。 (おくのほそ道) 入口半道程前ヨリ右ヘ切レ、一ツ栗ト云村ニ至ル。小黒崎可見トノ義也。遠キ所也(二リ余)。故、川ニ添廻テ及暮。岩手山ニ宿ス。 (曽良随行日記) |
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